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2思考のクセ・他者理解

No.74(他者理解)怒る人対応

投稿日:2021-07-03 更新日:

最近読んだ本では発達障害者の9割が人間関係のトラブルを抱えているという記事を読みました。「まあそうだろな」と思いましたが、人間関係トラブルって分かっていても防ぎ方が分からないのが発達障害当事者なんですよね。ただ前から「こうすればいいんじゃないの?」というのを自分なりに研究していて、「タイプ別人診断」というシリーズものの記事まとめていこうと思い記事を書きました。(思い付きの単発ではなく継続して書けるかが課題ですが)タイプ別に分ける目的は2点あって、一つ目は「コミュニケーショントラブルを起こさないようにする」という自分の発言の事故予防、もう一つは自分と同じかそれ以上めんどくさい人とのストレスを避ける」というリスク回避です。

怒る人

怒りのメカニズム

相手から攻撃される可能性を予測した時、人間には怒りを感じるシステムが起動します。具体的には不安や恐怖を管理する「扁桃体」という部分が反応し、ノルアドレナリンという神経伝達物質により興奮状態を引き起こし不快感や恐怖を発生させるのです。それが「怒っている」という状態です。これは太古より人間が肉食獣から捕食されそうになった時に自分の種を守るための本能的かつ生物として必要な感情です。いつしか人間は地球上の食物連鎖の中でトップに君臨したわけなのですが、今度は肉食獣の代わりに同種の人間から社会的に自分を守るために怒りのシステムが起動するようになったのです。ただ社会生活を送る上で「キレる」回数が高頻度だとノルアドレナリンが出っ放しになってしまいかえって争いが勃発しやすくなる上、血管が傷つけられるという健康阻害要因にもなる諸刃の剣なのです。

ここからやや脱線しますが・・・心理学の「愛着理論」によると幼児期に親などの養育者と、安定的な関係を築くことができた人は、大人になってからも安定的な人間関係を築きやすい、つまり怒りが発生しにくくなるのです。愛情という情緒的な結びつきの形成が、大人になってからの怒りやすさに大きな影響を与えるんですね。愛着を形成するために重要なのがオキシトシンというホルモンです。「愛情ホルモン」、「幸せホルモン」などと呼ばれたりします。愛着がうまく形成できずオキシトシンが不足すると前頭前皮質の発達が十分に進まず、行動のブレーキがきかないキレやすい人になる可能性が高まるという理論です。大人になってからオキシトシンを増やす方法はあるのか?というと幼児期ほど効率は良く割りませんがあります。効果的なのは皮膚への刺激だそうです。ハンドマッサージは効果的で東日本大震災では家を失って体育館などに一時避難している人たちにハンドマッサージをしに宗教系ボランティア団体が向かったという事例もあります。これはオキシトシンを増やし不安感を鎮める効果があったと言われています。

怒りはコントロールできるか?

さて怒りをコントロールする方法はあるのでしょうか?それは自分と考え方違う相手を頭から拒否しないということです。世の中にはある物事に対して、自分と異なった反応や感情が起こるものです。例えば理想の上司ってどういう人をイメージしますか?ある人にとっては「統率力のある頼れるリーダー」かもしれないし「ある人にとっては新人にも心配りできるやさしいサポーター」かもしれません。ある考えが正しいか正しくないかの絶対的な基準はこの世にはないのです。

①自分のスタンスのあり方

「その人は自分とは違う考え方なんだ」ということをまず受け入れ「相手に合わせなければいけない」と焦らないことが怒りをためないコツと言えるでしょう。ある面では嫌な相手でも、全ての面において嫌な人とは限りません。むしろ自分の生き方に気づきを与えてくれる場合もあります。(例「部下には偉そうな態度をとり嫌いだが、上司には好かれるタイプの人は難しい案件でも話の通し方がうまいのでその部分は参考になるぞ」みたいな感じで)

そうやって時間をかけて理解し合うことを心がけてみるとご自身のイライラも減ると思います。そういう考え方もあるのかと腑に落ちれば相手の事がさほど腹立たしくなくなっていきます。「イライラさせる人だなぁ」と自分が感じる言葉や行動の裏には「なるほど、上司に催促されて急いでいたのか。そういう理由や事情があったんだね」と分かれば(無理をして同調しなくてもいいのですが)相手の存在が疎ましいばかりではなくなっていくものです。

②自分の意見を押し付けてくる人への対処

自分が①のように自分と人との考え方の違いを認められたとしても、

「君のためを思って言うんだけどね」

が口癖の人と話すとイラっとしませんか?
立場が上の人から言われることが多いのですが、本来は思いやりと受け取った方がいいのかもしれませんが、自分は「鬱陶しい」とか「嫌な感じ」としか受け取れない事もあります。相手が①で書いたように自分と異なる考えを許せる人ならいいのですが、この手のタイプは自己肯定が高いのか自分の考えや生き方に自信を持っている、極端に言うと「自分が正しい。相手を導いてあげなければ」という使命感を持っていたりするので大変なんですよね。

対処方法としては

「はいそのとおりですね」(棒読み)

くらいで波風を立てず相手のプライドを保って乗り切るのが一番だと思います。反論すると説教や小言が始まる可能性が高い上に、その後自分が従わずに失敗しようものなら「ほら、言ったじゃないか」とばかりにたたみかけて来るので後日まで不快感を引きずってしまいます。

③他罰思考の人への対処法

人はストレスを感じたときに「自罰型」と「他罰型」に分かれると言われています。前者は「自分が悪い」、後者は「相手(社会や環境)が悪い」と考えます。(まれに「無罰型」という誰も責めないタイプの方もいます)他罰思考の人は不平不満を人にぶつけてストレスを軽減しようとします。

対象方法としては

無視一択

です。「そうですね」と肯定や優しさの言葉をかければ、相手は調子に乗り他罰スタンスを継続するし、「違うんじゃないですか?」と否定すればそれが相手のストレスとなり更なる不平不満が返ってきます。つまり他罰思考の人と会話をすることにはデメリットしかないのです。

ただ他罰思考の上司と部下(自分)のようにコミュニケーションをせざるを得ない関係もあるでしょう。そういう時は

「ご指導いただきありがとうございます」

しっぺ返しが最低限になるようなフォローだけしておきましょう。

以上、皆さんの人間関係のストレスを減らす助けになれば幸いです。 

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