ADHDの生き方探し

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1発達障害

No.61自分の才能に頼るべし

投稿日:2020-12-20 更新日:

発達障害者こそ才能に頼って生きるべき

発達障害というと何かが「弱い人」のイメージがありますが、世の中には発達障害(推定含む)を活かして、活躍している人もいます。そもそも活躍している人は社会で成功している人たちなので、発達障害ですらないわけなのですが、テレビのインタビューの受け答えやその人の人生観を見聞きすると

「この人多分発達障害じゃ・・・」という方は、芸能・スポーツ・将棋界など多々います。ビジネス界でも経営者はだいたい言動が発達障害ぽい人が多いです。こういう人たちを見ていると、「発達障害でも人並みに、いや人以上に素晴らしい人生を送ることは可能なんだ」と希望が私の中に湧いてきます。

もちろん、一流と呼ばれる人たちは一握りで、彼や彼女たちは生まれ持ってのセンスや容姿体躯に加え、人並みならぬ努力を重ねてその地位を築いているわけなので、定型発達者も含めそうなりたいと思う人の全員が到達できる場所ではありません。

それでも私は「発達障害者こそ才能に頼って生きるべき」と思います。理由は2つです。

・リスク回避ができるから

発達障害を持っているとどうしても得意な事と苦手な事との差が大きくなりがちです。そしてこの世の中の大多数は定型発達者です。定型発達者は多数派である彼らが最適に生きられるように社会を作ってきました。

それは近代までは色んな身分や職業の人が彼らの持ち味(才能)を活かして生きていく社会でしたが、現代では法律や産業システムにより色んな人が生きていける社会です。昔は靴は靴屋さんが作っていましたが、今では工場で勤務すれば靴の製造知識なんてなくても(いち作業員として)靴を作れてしまいます。

何かの才能に特化しなくても生きていける社会というのは、実に見事なリスク回避ですが、これは同時に「平均的に何かができる人」が生きやすい社会になっています。しかし凸凹の大きい発達障害者にとってはこの「平均的に何かができる人」になることは非常いハードルが高いのです。

発達障害者にとって最大のリスク回避は、何かを平均的にやることではなく、「ほかの事ができなくてもこれだけは負けない」という分野で持ち味を発揮する近代以前の生き方なのです。

・集中力(諦めの悪さ)という才能を持っているから

発達障害者には生まれ持っての才能があると思います。それは「好きなことはどこまでも追及してしまう集中力」(切り替えの悪さ)です。発達障害あるあるで「先延ばし」というやらなければいけないことを放置してしまう特性が挙げられます。これは定型発達から見た評価だと思います。

定型発達の人はリスク回避という考え方を持っているので「やりたい事はあるけどこの辺にしておこう」という自制が働きます。発達障害者は好きな事ではないと気が向かず、やらなければいけないことでも先延ばしするのです。逆に好きなことは「やめなさい」「もう諦めたら?」と言われても中々やめないものです。私はこれこそ才能だと思います。もっともこの才能だけでは生きてはいけません。これ以外の才能も必要です。

自分の才能どこにあるの?

そもそも才能とはなんでしょう?芸能なら容姿や想像力でしょうか?スポーツ選手なら体力や筋力でしょうか?手芸や美術なら手先の器用さでしょうか?

私は「無意識にできること」だと思います。他人が意識してすることをあくびをするかのようにできてしまうことです。だから他人から見ると『すごい』と判断され才能になるのです。

具体的にはこんな感じです。

・想像性:その時の気分を音や料理で表現できる。
・もてなし:目の前の人を喜ばす気の利いたことが言える。
・慎重さ:リスクとリターンの計算をして行動できる。

もっとも、才能は長所になったり短所になったりするものです。例えば慎重さというのは長所にもなるのですが、限られた時間で数を多くこなす仕事では「行動が遅い」という短所になります。

才能が長所になるか短所になるは環境によります。慎重さは耐震強度の計算など建物や橋を作る設計士には必要な才能かもしれませんが、レジ打ちの仕事には活かしきれないでしょう。慎重な才能を持っている人はスピードを求められる環境に行ってしまうと、仕事が遅いという短所として見られてしまいます。ミスをしてはいけない環境に行った場合は、長所になるのです。

いや自分に才能はないよ…

「自分に才能はない」と思われる方もいると思いますが、そんなことはありません。今の環境で長所が浮かばなくても、別の環境なら見つかるかもしれません。デスクワークで1人で入力作業や計算が苦手と感じるあなたでも、イベントや企画を考えたり、接客で人と話すのは好き・苦にならないってことはありませんか?才能が眠っている環境はあなたの意識の外にあるかもしれません。

でもやっぱり出てこない…

失敗経験が多くて自己肯定感が下がっている場合、深く長所について考えてこなかった場合、得意なことや苦にならないこと自体がなんなのかイメージできないかもしれません。そういう時は自分以外の人に聞いてみるというのが良いです。他ひょっとしたら自分が考えもしなかったことを教えてもらえるかもしれません。

「自分って何が得意そうかな?」と聞くのが一般的ですが、より良いのは「自分何をしている時に生き生きとしてるかな?」と思います。聞くのが恥ずかしい質問なので家族や恋人に聞くといいかもですね。きっと何らかの(良い)答えが返ってきますよ。

聞ける人がいない…

そうですか、では3つの質問に答えてください。

質問1.あなたの「短所」は何ですか?
苦痛なことだったりうまくできないこと、もしくは自分に足りないなと感じることは何でしょうか?それを裏側から見るとどんな長所ががありますか?これが1つ目の質問です。

これまでうまくいかなかった経験を振り返って、そこで出ていた「短所」が分かれば自分の「才能」と「長所」も分かるのでぜひ考えてみてください。

質問2.どんな作業に「夢中」になれますか?

夢中になれるというのは自然とできること×集中できることなので、才能に直結しやすいです。

質問3.どんなときに人に腹が立ちますか?

人に腹が立つのは、あなたが当たり前にできていることが他人ができていないことにいら立ちを感じるからです。他人の気持ちに配慮できない人にイラっとする人は、自然と人の気持ちを考えられる人です。あなたは「当たり前にできることだと思ってる」からイラっとするのです。

価値観~才能以外に大事な要素

ここまで才能の大切さについて語ってきましたが、才能は1つの要素でしかありません。ここに価値観という味付けが必要になります。

価値観というのは「あなたの考え方」です。それがあなたにとっても人に価値をもたらすのです。だから価値観です。あなたの考え方は人を楽にしたり喜ばせることができますか?ここにYESと言えればあとは才能を発揮するだけです。

私がADHDのライフハックで1周年でコメントを書いたときに、多くの参加者の方々に「おめでとう」の言葉をいただきました。感謝されるようになったら人生が楽しくなっていきます。ぜひ皆さんも才能×価値観で人を幸せにできる方法を見つけていただければと思います。

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