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この本はトークという文字が入っていますが、人との対話の指南本ではなく自己啓発本のジャンルとして私は理解しました。
ただタイトルのトークという文字のとおり、「自分の主張を相手に理解してもらうという」意味でコミュニケーション力向上を目的としている本です。なおパワーという文字が付いているのは、アメリカの流行り言葉でしょうね。パワーランチ(昼食)、パワーナップ(昼寝)、パワーミーティング(会議)など、より質を高めましょうという冠文字なのだと思います。
この本の良い点はあまりダラダラとした解説や回り道が少なく、要点だけを書いてあるので、理解するのにかかる時間が短い(=文字数が少ない)のでお勧めします。では解説します。
1.自分の希望を明確にする
・希望が分からない場合は①好きな事②嫌いな事③情熱を持てる事から考える。
・理想を突き詰める(相手がどう思うかではなく自分がどう思うか)
2.希望を態度として定着させる
・声に出す(感情が乗ってくるので定着しやすい)
・私を主語にして考える(一般論を排除し、自分の事のみに集中できる)
3.相手を意識して自分の意見を示す
・時制を踏まえてニーズを確認する。(過去・現在・将来のどこで考えているのかを知る)
・自分が提供できるものは何かを考える(相手との共通点ができてくる)
補足
「自分の希望を感情を乗せた態度として相手に示し、相手の感情と一致させる」というのが筆者の言いたい事だと思いました。
もちろん自分の感情と相手の感情がいつも一致するわけではありません。むしろ合わない事の方が多います。この本では
①言葉による説明
②ボディーランゲージやアイコンタクト等、言葉以外の態度
を使って好意的に相手に接することで、距離感を縮め共感を高めましょう、という提案がなされています。
ちょっとシンプルに書きすぎたかもしれませんが、コミュニケーションするための成功サイクルをどう作るか?というテーマで読むと納得できる点が多いと思います。