別に特に好きってわけではないのですが、昭和の大俳優石原裕次郎の甥である石原良純氏が雑誌の対談で語った一言が妙に頭に残っているので記事にしたいと思います。
彼が芸能会に入るときに、叔父であり大御所でもある裕次郎氏に「芸能界で生きていく上で大事なことを教えてください」と教えを請い、返事はたった二言だったそうです。
1.時間は守れ
2.挨拶をきちんとしろ
さすが大スターだけに回答もシンプルですね。良純氏はこれを聞いて、1.はすぐに分かりかならず現場には30分前には入ることにしたそうですが、2.で苦労したそうです。
良純氏は最初楽屋の挨拶回りを徹底したそうです。確かに、挨拶をせずに嫌われたり、存在感のない挨拶でだれにも覚えてもらえず、結果として出演機会も減ってしまう。これは確かなのですが、いつもデカい声で
「おはようございます!」
と楽屋訪問やっていたそうです。一般的には礼儀正しくと良いことなのですが、芸能会の大御所には、大きな声で自己主張強めに見える態度が「自分の地位をおびやかす気に食わんやつ」と取られ、共演NGになったこともあったそうなんですね。
そこで良純氏は徹底的に先輩たちのキャラクターを把握し誰にはどう接するべきかという学習を始めたんです。もちろん「どんなトーンで挨拶すればいいですか?」と相手に直接聞くわけにはいかないのでそこは自分と相手との間の「空気」を読みながらのものだったのでしょうね。
これってADHDにも必要な努力なんじゃないかな~と思いました。
我々が生きづらいと思っている世界(学校・職場・地域)では、生きづらさを感じるときって、人との意思疎通・コミュニケーションが成立していないことが多いのではないでしょうか?もちろん芸能界みたいな人気商売だからコミュ力は最重要な素質というのもあるのですが、一般社会にいる我々もこういうところを改善していけば、現状を変えるきっかけになるんだろうなと。今日はそんなお話でした。
PS 時間を守るのもADHDには結構重要な課題ですよね。これについてもいつか記事に書いてみようと思います(^▽^)/