今後コロナ時代においてはネットでコミュニケーションすることが増えると思いますが、実際の対面上の会話はもちろん、メールやSNS上のやり取りでも通用する会話のコツが満載でコミュニケーションの基礎を学ぶのにおススメです。
この本は具体的な事例と問題点の抽出をマンガで説明し、対応策を文章編で解説してくれるので、文字を追うのが苦手な人でも飽きにくくスムーズに内容を理解できると思います。
ポイントを3つ説明します。
1.アクティブリスニング
日本語で言うと「積極的な傾聴」です。相手に対しては「会話を聞いていますよ」という意思が伝わり、自分に対しては「相手の気持ちや言い分を理解する」という双方にWIN-WINな会話をする上で重要なスキルです。
具体的には、以下の2点を重視します。
・おうむ返し:「それはつまり~ですね」と相手の発言を自分なりに要約する。
・共感の表情:楽しい話はにこやかに、悲しい話は物憂げな顔とトーンで話す。
2.質問でメリハリをつける
相手の話を聞くだけでは会話は盛り上がりにかけます。自分が何か話せる話題があればそれでもいいのですが、話す材料がなかったり、話のテーマに乗っかれない場合には質問が役に立ちます。とはいえ、ピント外れの質問は避けたいところです。
・相手の関心が高いところ:家族の話をしていて相手から子供の話が良く出てくる場合、子供に関心が高いと判断し、子供の趣味や得意なことを聞く。
・相手の五感に結びつける:激辛ラーメンの話題でまったく自分に関心がない場合は「どれくらいの辛さでしたか?」「どんな色でしたか?」「辛さって匂いでも伝わるものですか?」という相手の五感(視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚)に結びつけると、相手に臨場感が発生して会話が盛り上がる。
3.会話のゴールを設定する
会話が苦手な人は、上記のテクニックを身につけたとしても、長時間の会話は苦手なはずです。またダラダラ続く会話自体もあなたの時間を奪ってしまいます。適度なところで会話を打ち切ることも大切です。
一方で、取引先や打ち解けたい人の場合、結論から伝えるやり方は、ギクシャクしてしまい堅苦しい雰囲気になります。雑談から入って適度なところで本題に入ることも重要です。
・上司や頭の回転が速い人:結論から話す。
①結論として報告事項を伝える。「指示のあったコロナ関連グッズですが、ライバル会社の商品Aは消費者には~という評価でした」
②結論の理由を伝える。「最近コロナのせいで〇〇機能に消費者の関心が高まっているみたいです」
③余った時間で雑談する。「コロナのせいで最近全然飲みに行けなくて。歓迎会すらオンラインでやっているところが多いみたいですね」
・取引先や会話自体を楽しむ人:雑談から話す。
①雑談で打ち解けた雰囲気を作る。「最近コロナで街を歩く人も少なくなりましたよね」
②本題を切り出す。「そういえばコロナの影響で〇〇機能のついた商品のニーズが高まっているようです」
③本題の結論を伝える。「当社でも遅ればせながら〇〇機能を付けた商品を扱うことになりました。いかがですか?」
詳しくは本をお読みください。色んな学びがあると思いますよ。